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2004.04.15

解放は喜ばしいが・・・

@nifty:NEWS@nifty:危険無視のフリー記者、「イラクで稼げる」と続々入国(読売新聞)

イラク日本人人質事件、3人が無事に解放されたのは本当に喜ばしい。しかし、上の記事を見ると、その感情も薄れてしまう。また同じ事件が起きてしまうのか・・・いや、現にまだ2人の日本人の所在が分からなくなっているのだ。

フリージャーナリストやNGO活動家は、我々一般大衆と比較して情勢に極めて詳しい、いわば「識者」である。その識者が「存在感の誇示」を主目的として自らの能力を利用することは、一種の職権濫用であり、許されない行為だと言わざるを得ない。

解放された3人のうちの1人も、残念ながら現在も行方不明となっている2人のうちの1人もフリージャーナリストで、自分と同じ30代だと報じられている。識者云々は別としても、30代にもなって何故もっと冷静に動くことができないのか?もちろん使命感に燃えるが故に行動したのだと思うし、その正義は素晴らしいと感じるのだが、問題を起こしてしまった以上、それは単なる「理由付け」でしかないと思われても仕方ない。

今回の事件では様々な論議が交わされていたが、ここ数日は人質及びその家族に厳しい意見も出されるようになった。辛い時に追い打ちをかけているようで気の毒ではあるのだが、自分個人の意見も土曜のblogで投稿したように、人質3人の行動には納得いかない点があった。理由はどうあれ、やはり「自分の意志で足を踏み入れた」という事実は重い。確かに被害者ではあるのだが、自分の判断で回避できる可能性があったわけだし、それで「巻き込まれた」と言う表現がされているのはどうなんだ?と違和感を感じていた。(もちろん、心ない人間による卑劣な中傷は絶対に許せない。いったい何を考えているのか?正論として厳しい意見を伝えたいのなら、正当に主張せよ。)

世の中には、本当に「何の罪も過失もないのに巻き込まれてしまった」被害者の方々が大勢いる。見ず知らずの国に長い間捕らわれてしまっていた人、法で裁けない年齢の人間や無法運転者によって愛する家族を奪われてしまった人、自らの業務や任務を全うしていただけなのに突然の事故や事件に巻き込まれてしまった人、何気ない日常を過ごしていたのに防ぎようのない天災に見舞われてしまった人と、今回の3人を同じ「被害者」という一言でのみ括ることは、今の自分にはできない。

「人質の解放」という喜ばしいニュースが飛び込んできたからこそ、ただ嬉しがるだけではなく、同じ痛みを繰り返さないためにも敢えて苦言を呈したい。解放された3人には、帰国後落ち着いてからで構わないので、自らの判断の甘さをきちんと反省してもらいたい。そして、現在「危険地域及びその周辺に滞在する日本人」には、冷静な状況判断に基づく行動を求めたい。

最後に、所在が分からなくなっている2人の日本人の無事を願う。

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